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 2011年 山スキーの記録                       yamayama.s.
 5月6日 吾妻連峰 西吾妻山 中ノ沢源流部右俣

西大巓山頂より飯豊連峰
鞍部より西大巓山頂方向

鞍部より落ちる中ノ沢1850b付近

西吾妻山より西大巓方向

第4リフト下

【日程】 5月6日 天候:晴れ
【山域】 吾妻連峰 西吾妻山 (2035b)
【ルート】 グランデコより西大巓経由で西吾妻山往複
【装備】  板:BDドリフト166  金具:TLTスピード
      シール:アセンションSTS 靴:スカルパF1
【データ】 登り約1180b 移動距離約13`
       行動時間4時間35分

 山スキーで中ノ沢源流部と言えば西大巓の東斜面を連想するが、西吾妻側から中ノ沢へと落ちる幾つかの支流も滑って見ると規模の割には表情豊かで意外と面白い。先月と同様、グランデコからの往復で沢の様子を探って見る事にした。

 7時、グランデコ駐車場から出発。風は無く青空が広がり朝から気温は高い。9時からのリフトの営業に合わせて圧雪車がゲレンデで整備中。スキー場のゲレンデにのみ雪はあるが、付近にはすでに雪は無く初夏の雰囲気。単調な緩い登りが続き、汗がとめどなく流れ目にしみる。

 第1リフトの降り場近くまで来て休憩。まだ30分程しか歩いて無いのだが、もうバテ気味です。手元の温度計は13度付近。非常食のチョコとお茶で少しゆっくりしてみるが、体調も良くない感じ。葉の落ちたカラマツ林の日陰に入ると大分違う。

 休み休みで進行して第4リフト降り場からゲレンデを離れて樹林の中へ。木陰でまたまた一休み。体が冷えて来たら再度歩き出す。太いシラビソから落ちた雪が固まり快適とは言えない歩きだが、樹林が陽射しを遮り風もあり大分楽。

 不明瞭な広い尾根を行くとシラビソの背も低くなりニセピークが現われた。通常はもう一段上がってから巻くのだが、そのまま巻きに入ってしまった。これはミス。良いポイントを探して巻き続けると雪が切れて這い松が出現。ここから傾斜のある斜面を山頂へと直進するが、これは遠回りで時間のロス。

 西大巓山頂、9時35分。青空でも春霞で遠望は今一つ。山頂に雪は無く岩が出ていたが、まだ付近の積雪は充分。滑降準備。ここから鞍部方向へと滑り、沢筋を1800b二俣へと下る予定。樹林の無い尾根状の広い斜面は雪が締り、柔らかな板のしなりとエッジの捉え感が心地よい。

 沢の入り口は判りやすい。少し狭目の沢は緩やかに蛇行する。間もなく1800b二俣、9時55分。のどかな感じの沢床でゆっくりと登行準備。前回下降した右沢から山頂を目指してみる事に。クトーを付けたのでシールが後退する事は無いが、板を前に滑らせると固雪が歩きの抵抗となりリズムは悪い。

 雪原に出る辺りで沢が不明瞭な所もある。歩きやすい開けた雪原を歩き、振り返ると避難小屋の赤い屋根が近くに見えた。西吾妻の山頂にはあまり興味は無いのだが、区切りもあるので一応目指してみる。先行のツボ足登山者のあけた踏み跡が深い。雪が切れている所もあり迂回して西吾妻の山頂へ、10時40分

 展望も無いので間もなくUターンして戻り、少し下った辺りで滑降準備。密な樹林帯を避けたかったが、うまくは行かないパターン。開けて来ると間もなく往路のトレースに出合う。西大巓の眺めが良く、自身のシュプールも見える。先程の二俣へと下るが、地図上では右沢と左沢の間にも沢がある模様なのでそちらの沢を下ってみる。

 白い小尾根状が良かったので下り過ぎてしまい、トラーバースで中間の沢へと移動。やや狭いがこの沢も悪くない。1800b二俣の手前で左沢と合流。沢芯は濁流の跡か茶色に汚れていて、乗ると滑りが悪くワックスも剥がれてしまう。1740b二俣を通過してから右岸側へと巻きに入る。始めのうちはカニ歩きで高度を上げないと沢筋からは抜け出せない。

 沢が見えなくなったあたりから板を滑らせて往路方向を目指す。巻を終えてから僅かに滑り下るとデコのゲレンデに出る。今回もリフト下を滑り、後は緩く広いゲレンデをゆっくり流し下る、と言うか雪が重くて板が走らない。11時35分、駐車場戻り。